イベント情報

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主催

能・狂言を楽しむ会を開催しました

開催期間 2002年10月2日

当財団では、日本古来の伝統芸能に触れてもらおうと観世流能役者味方玄さんをはじめ、京都在住の能楽師らをお招きし、能・狂言を楽しむ会を平成14年10月2日、敦賀市プラザ萬象能楽堂で開催しました。

昼の部では、敦賀市の中学生(角鹿、気比、東浦、西浦、気比付属中)430名が、体験学習の一環として鑑賞しました。
公演前に、味方玄さんから「地謡座」「後座」「橋掛り」などと呼ばれる能舞台の構造や立ち方、囃子方の役割などの説明を受け、さらに舞台で装束の着付けや能面の着け方などが披露されました。
その後、能「羽衣」が演ぜられ、生徒たちは能楽師たちの動き、囃子方の演奏や地謡の斉唱にじっくりと見入り、能の一人ひとりの奥深い世界に浸っていました。

夜の部では、約500人のファンが会場を埋め、公演に先駆け、河村晴道さんから、能は音楽劇で、夢の世界へ誘うドラマであること、鼓や笛の響き、地謡の斉唱などについて解説が行われました。
最初に茂山一門の若手狂言師による狂言「膏薬煉」がユーモアたっぷりに演ぜられました。
続いて、能、仕舞「松風」「山姥」が演ぜられた後、シテ味方玄らによる能「船弁慶」が演じられました。
優美で哀切な前場と勇壮でスペクタル的な後場のシテの妙技を始め、船頭、弁慶、子方の演技、さらには、場面を盛り上げた囃子、地謡の表現に、観客は奥義の深い能の世界に誘われ、会場からおしみない拍手が送られました。

開催場所

敦賀市・プラザ萬象能楽堂