当財団では、福井県出身で将来有望な若手芸術家の海外での研修留学を支援するために、「特別奨励金支給制度」を設けています。
2人目の支給対象者となったピアニストの今川裕代さんが、平成23年9月9日に福井市のハーモニーホールふくいにて、岩城宏之メモリアルコンサートでピアノ演奏しました。
今川裕代さんは、ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学を経て、オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム国立音楽大学修士課程を卒業されました。
現在、ザルツブルクと日本を拠点に幅広く活動を展開中です。
平成23年9月9日に開かれた井上道義指揮、岩城宏之メモリアルコンサートでは、オーケストラ・アンサンブル金沢をバックに「繊細で洗練された楽曲解釈、タッチの達人」と評価されている演奏力を披露しました。
「留学中は、ピアノだけでなく、音楽を取り巻く文化に直接触れ、日本では味わえない人生経験を積むことができた。また、日本文化の素晴らしさや日本人としての誇りも持てるようになった」「日本には全国各地に立派なホールや楽器がたくさんある。私はそこに息吹を吹き込み、市民に愛される場所になるお手伝いをしたいと思っている」「クラシック音楽が、もっと身近な存在になり、より心豊かな社会に繋がっていくことを願って、これからも精一杯活動を続けていきたい」と語っていました。