優れた芸術鑑賞の機会提供の一環として、当財団主催の「げんでんふれあいコンサート2022」を令和4年10月10日南越前文化会館、10月15日敦賀市民文化センターにおいて、それぞれ開催しました。
今年は「天高くこころ肥ゆる秋　音のビタミンをどうぞ！」と題して、若い世代の音楽教育に力を入れておられるピアニストの高橋かほるさんを中心に、福井県内で活躍されているソプラノ歌手の東　園（ひがし　その）さん、サクソフォニストの片山　奈々愛（たかはし　ななえ）さんを迎え、初めて嶺北と嶺南の２会場でのコンサートとしました。
特に、今回は子供にも親しめる音楽をお届けするという趣向が加わり、また、エネルギッシュな地元福井の音楽家の生の演奏や歌声も聴けるとあって、小さなお子さんを連れられた若いご家族をはじめ、県内各地から両会場に合わせて約500人の観客が詰めかけました。
会場では、楽しいトークを交えたクラシックや映画音楽の演奏などのプログラムが進められるごとに盛大な拍手が送られ、観客は爽やかな秋のひと時をゆっくりと楽しんでいました。

第1部
ピアニストの高橋かほるさんによる「子犬のワルツ」などクラシック中心から映画「戦場のメリークリスマス」のピアノソロに引き続き、後半からソプラノ歌手の東園さん、サクソフォニストの片山奈々愛さんも加わり、「オペラ「カルメン」よりハバネラ」などの演奏が行われました。ピアノから出る色々な音によるオーケストラ風の演奏とともに、時折交えるトークに観客は楽しく聴き入っていました。

プログラム『ピアノオーケストラになる！？』
・子犬のワルツ（Ｆ．ショパン）
・トルコマーチ（Ｗ．Ａ．モーツァルト）
・戦場のメリークリスマス（坂本龍一）
・オペラ「カルメン」よりハバネラ（Ｇ．ビゼー）
・Time to say Goobye（Ｏ．ピーターソンほか）　ほか

第2部では、ピアニストの高橋かほるさんとソプラノ歌手の東園さん、サクソフォニストの片山奈々愛さんの３人の音楽家により「ホール・ニュー・ワールド」などお馴染みのディズニーの映画音楽からアップテンポの洋楽など、爽快なメロディーが次々と披露されました。声量あるソプラノ歌手による壮明な歌声と歌うように奏でられるサクソフォンの様々な音色に観客は酔いしれていました。

プログラム『歌う、奏でる、弾ける』
・オー・ソレ・ミオ（ナポリ民謡）
・オペラ座の怪人～シング・オブ・ミー（Ａ．ロイド・ウェーバー）
・星に願いを（Ｌ．ハーライン）
・ホール・ニュー・ワールド（Ａ．メンケン）
・美女と野獣（Ａ．メンケン）　ほか

第2部終了後、会場から鳴り止まぬアンコールの拍手に３人が再登場し、フニクリ・フニクラ（Ｌ．デンツァ）が演奏されました。最後まで楽しい音楽のひと時に観客は笑顔と元気を体一杯いただきました。