ニュースリリース

NEWS RELEASE

2009年3月31日(火) 共催事業

若狭路文化研究会と共同して「近世若狭湾の海村と地域社会」を発刊しました

若狭路文化研究会は、当財団と共同し、若狭湾の漁村に注目した「近世若狭湾の海村と地域社会」を平成21年3月に発刊しました。
敦賀市の歴史研究家・故岡田孝雄さんがこれまで発表した刊行物を1冊の本にまとめたもので、同研究会では、「これからの漁業・漁村研究家が、この本を手がかりとして活用されることを期待したい」としています。
内容は、越前・若狭の浦々の成立の歴史、古来からの漁法や漁業にまつわる各地の紛争、漁業技術の発展の経過等が多くの資料をもとに明らかにされています。
また、敦賀、立石岬、白木浦の「無高」と呼ばれる石高がなかった地域についての新田開発、年貢納入や、若狭地方では「ころび」と呼ばれる油桐栽培の歴史についても栽培の始まる中世末期から、生産が終焉する戦後30年代までの生産流通についてまとめられています。