平成11年より、嶺南地方の民俗資料の収集、調査・研究活動などを行っている「若狭路文化研究会」の企画事業の第二弾として、「若州良民伝」復刻版が発刊されました（当財団協賛）。
江戸時代、幕府や諸藩が庶民教化政策として、忠孝、貞節、善行など儒教的な徳目に見合った庶民を選び、これを表彰し、領民の範としたあ、その事跡を出版した史料がいくつか残されていますが、「若州良民伝」も一書です。
今回、現代語訳を取り入れ、当時の庶民が、日常、どのような暮らしをしていたか、事跡ごとに挿絵が描かれていることからも、往時の生活文化をみる興味深い内容となっています。
この書がふるさと福井の民俗文化を学ぶ手引きとなることを願い、公立図書館等に配付することとされています。