げんでんふるさと文化賞・げんでん芸術新人賞

GENDEN AWARD

第9回(平成19年度)の選考結果と受賞者の経歴

げんでんふるさと文化賞

げんでんふるさと文化賞とは、福井県の地域文化の普及・発展に永年に渡り尽力し、顕著な功績を収められた人への功労に対し贈呈しています。

 

渡辺淳【洋画、文化活動】 (おおい町)

渡辺淳【洋画、文化活動】 (おおい町)

青年時代より絵を志し、郵便集配請負と農業・炭焼きをしながら作家活動に励んだ。ふるさとの山、川、空をテーマに、温みにあふれる「色彩の画家」として称され、おおい町川上で描き続けている。昭和42年に日展に初入選以降8回入選。昭和58年福井県文化奨励賞受賞。示現会に所属。「渡辺淳画集」「山椒庵日記」他を出版し、また作家 水上勉氏の著作70冊余の装丁挿し絵を担当した。郷土の風土を色濃くありのままを写し出す画風を原点として、その作品は高く評価されている。平成2年第1回若狭湾美術展を開くなど、地元の美術、文化活動に積極的に参加。現在、地元おおい町で子供の絵画教室を開き後進の指導にあたっている。

 

 

増永迪男【文学】 (福井市)

増永迪男【文学】 (福井市)

昭和33年広島大学工学部発酵工学科卒業。家業の増永酒造合資会社社長を経て、現在福井県山岳会会長。長年、山岳エッセイストとして、自然豊かな福井の山を歩いてその魅力と感動を発表しており、「霧の谷」「霧の谷2」「風景との出合い」「夜明けの霧の山」など山岳エッセイ集10冊を出版。身近かなふくいの山々や風景を表現したエッセイは、多くの県民に親しまれている。平成8年から平成18年まで福井市みのり公民館長を努めた他、福井の山の魅力を紹介する講座や文章教室、文学講座をこれまで5ヵ年継続して指導している。
ふるさと福井の再発見と県内の文学の振興発展に尽力している功績は大きい。

 

 

坪田信子【音楽(声楽)】 (あわら市)

坪田信子【音楽(声楽)】 (あわら市)

昭和40年福井大学学芸学部卒業、公立学校を経て昭和41年仁愛女子短期大学に勤務。以後、音楽教育コース、音楽科、音楽学科で「声楽」を専門とする教員として数多くの学生を育てた。
高等教育機関として、全く未開拓の分野であった音楽科(声楽)の組織づくりの基礎を築き、福井県の音楽界に多くの実力者を輩出しその功績は高く評価されている。
平成13年度から同大学音楽科長として6年間活躍し、福井県音楽コンクール声楽部門審査員、福井県新人演奏会運営委員も努めている。声楽家として県内各地域や市民音楽会等数多くの演奏会に出演するなど、地域活動に貢献している。

 

 

げんでん芸術新人賞

げんでん芸術新人賞は、新人芸術家として将来を多いに期待される芸術活動を行う人に対し贈呈しています。

 

 

上坂優【郷土芸能(和太鼓)】 (越前町)

上坂優【郷土芸能(和太鼓)】 (越前町)

昭和55年 関西経理専門学校卒業。家業(家具製造)を経営しながら、和太鼓グループ「OTAIKO座明神」座長として活躍。太鼓奏者渡辺洋一氏の指導を受け平成3年OTAIKO響’91でデビュー。これまで「OTAIKO響」をはじめ、県内外及び海外で400回以上公演している。また平成8年から地元の小学校をはじめ福井東養護学校、福井農林高校、勝山高校の郷土芸能部活動で和太鼓演奏を指導している。平成19年全国高等学校総合文化祭島根大会郷土芸能部門に出演した福井農林高校と勝山高校合同チームを最優秀賞である文部科学大臣賞受賞に導いた功績は大きい。太鼓演奏曲の作曲、作調を行っており、優れた和太鼓奏者であるとともに指導者として今後大いに期待される。

 

坪田陽子【洋舞(バレエ)】 (福井市)

坪田陽子【洋舞(バレエ)】 (福井市)

昭和58年 日本女子体育短期大学舞踊専攻科卒業。昭和41年 坪田バレエスクールに入学。昭和47年 第29回全国舞踊コンクールに入選以来、全国入選6回。昭和58年 パリ、モスクワに短期留学し、その後多くの海外公演に出演。平成11年から13年にロシア、ワガノワバレエ学校(教師クラス)に短期留学し、教授法を学ぶ。
代表する出演作には、福井を題材にした創作バレエ越前北の庄より「流星お市の方」、吉崎御坊伝説「肉付の面」、越前打刃物のむかしより「刃物の踊」などがある。現在、坪田律子坪田バレエ団代表のもとで坪田バレエスクール代表として後進の指導にあたっており、本県洋舞界の指導者として今後の活躍が期待される。