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共催

福井県連合婦人会と共催で文化講演会「家田 荘子氏」を開催しました

開催期間 2012年7月1日

講 師:家田 荘子氏(作家、真言宗僧侶)
演 題:「取材現場から~私の出逢った人たち~」
主 催:福井県連合婦人会
共 催:公益財団法人 げんでんふれあい福井財団
当財団と福井県連合婦人会の共催による講演会が、平成24年7月1日、福井県生活学習館にて開催されました。
講師は、小学生の時虐めにあった経験から、口に出して言いたくても言えない経験をしている弱い立場の人々に目を向け、取材を続けてきた家田荘子氏です。
取材対象は、女子少年院、エイズ患者さん、薬物依存症、歌舞伎町で生きる人々など。
「ノンフィクション作品は絶対に真実を曲げない。脚色は厳禁」「原稿は必ず本人の了解を得る」「1日1人以上、直接本人に会って話を聞いてきた」「偏見を捨て、真っ白な心で相手の目を見て、話を一生懸命に聞く」ことなどを語られました。
また、「弱者はすぐ隣りにいて熱いメッセージを送っているが、多くの人々はそれに気が付かない」「親の思う愛情の伝え方と、子どもが願う愛情の伝えられ方との間に隙間があり、親子関係がうまく行かず非行に走ることが多い」「心配をかけまいと大事な問題は大人に言わないことが多い」「大人がよく見ていてサインに気づき、いっぱい話を聞いてあげることが大事」とも語られました。
一方、高野山真言宗僧侶として、著書「女性のための般若心経」では、「ありのままのあなたで大丈夫ですよと訳している」と。
最後に、「地域すべての人々に挨拶を広めてほしい。最初は返ってこなくても、続けて行うと挨拶ができるようになり、いずれは会話ができるようになる。あの人なら聞いてもらえるかもしれないと心を開いてもらえたら、命を救うことができるかもしれない」と。
その他、映画化された代表作「極道の妻たち」の取材中の裏話なども交えながらの熱演でした。
約500人の参加者は、講師の話に熱心に聞き入っていました。

開催場所

福井市・福井県生活学習館